多くの人がイメージしているとおり、弁護士費用は高額になることが少なくありません。
そのため、「弁護士に相談したいけれど弁護士費用が払えない…」「まとまったお金が手元になく、弁護士費用を支払えるかどうか不安がある…」といったお悩みを抱えている方も多いことでしょう。
しかし、弁護士費用については、そうしたお悩みを抱える方のための、立て替え制度なども用意されています。
こちらのページでは、そうした「弁護士費用が払えないかもしれない」というお悩みを解決するいくつかの方法や、払えないかもしれない場合の注意点などをご紹介しているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
まとまった弁護士費用を払えない場合に利用できるサービス
「高額な弁護士費用は払えない…」という場合には、立て替え制度や、分割払いのサービスについてぜひ確認してみましょう。
それぞれのサービスについて、以下にくわしく解説します。
弁護士費用の立て替え制度
日本司法支援センター(以下、「法テラス」といいます)では、弁護士費用の立て替え制度が用意されています。
法テラスは国により設立された機関で、法的トラブルの解決のための“総合案内所”のような役割を担っています。
この法テラスが提供している立て替え制度を利用すれば、法テラスが弁護士費用を立て替えてくれます。
そして依頼者は、法テラスに対して分割払いで費用を支払っていくことになります。
ただし、この立て替え制度は、“経済的な余裕がない人”を援助するために設けられている制度です。
そのため、利用するためには、一定の条件を満たしている必要があります。
条件の詳細や、利用方法などについては、法テラスの公式ホームページをチェックしてみましょう。
分割払いのサービスもチェック!
弁護士事務所によっては、一括払いだけでなく分割払いに対応しているところもあります。
分割払いに対応している場合は、12回払いまで可能なケースが多いようです。
弁護士事務所は初回相談を無料に設定しているところも多いので、まずは無料相談を申し込み、依頼した場合は分割払いに対応してもらえるか、対応してもらえる場合は何回払いまで可能か、などを確認してみると良いでしょう。
依頼後に「弁護士費用を払えない…」は要注意!
まだ弁護士事務所に依頼をしていない段階で「弁護士費用を払えない…」とお困りの場合であれば、上でご紹介した方法で対処できることも多いでしょう。
しかし、すでに依頼をした後で「弁護士費用が支払えなくなってしまった…」という場合には、注意が必要です。
もし弁護士費用を滞納してしまうようなことがあれば、借金をした場合などと同様に、督促を受けることも考えられます。
さらに、滞納が続いてしまうと、預貯金や給与の差し押さえが行われる可能性もあるでしょう。
ただ、多くの弁護士事務所は「依頼者を救いたい」と考えて依頼を受けているため、やむを得ない事情がある場合は、分割払いに応じてくれたり、支払い回数を増やしてくれたりするかもしれません。
一人で悩んで抱え込む前に、正直に事情を話して相談してみましょう。
そしてもし、督促を受けてしまい支払いの目処も立たないような事態に陥ってしまったら、債務整理を検討してみるのも良いでしょう。
まとめ
今回は、弁護士費用が払えない場合の対処法について、くわしく解説をしました。
法テラスによる立て替えサービスや、弁護士事務所が分割払いに対応しているかをチェックすべきだということがわかったと思います。
最後に、今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。
■弁護士費用が払えない場合、法テラスが提供している弁護士費用の立て替え制度を利用する手もある。
■弁護士事務所によっては分割払いに対応しているところもあるため、まとまった弁護士費用が払えない場合は確認してみるのがおすすめ。
■弁護士費用を滞納してしまうと督促を受けることも考えられるため注意が必要。