
ここでは、告訴状が受理されるまでにかかる期間がどれくらいなのかについて、解説しています。
刑事告訴することを考えている方、告訴状がすぐ受理してもらえるか不安な方などは、ぜひ参考にしてください。
告訴状はすぐには受理されない
告訴状は、提出すればすぐに受理してもらうことができ、捜査もすぐに開始されると思っている方も少なくないでしょう。
しかし、実際には多くのケースにおいて、告訴状を提出しても受理されるまでには相当の手間・時間がかかります。
少なくとも、告訴状を提出してその場ですぐに受理されるというケースはあまりありません。
もちろん、事件の内容や告訴状の完成度などによって受理までにかかる期間は異なりますが、なかには1年を超える期間がかかるようなケースもあります。
また、なかなか受理してもらうことができずに、何百枚にも及ぶ大量の資料を作って提出したり、署名活動を行って提出したりするケースもあるのです。
このように、告訴状受理のハードルは一般的にとても高いと考えておいた方が良いでしょう。
必ず受理されるとも限らない
上述のとおり、告訴状が受理されるまでには相当の手間と時間を要することが少なくありませんが、そもそも、必ず受理されるともかぎりません。
本来なら適法な告訴であれば捜査機関は告訴状を受理する義務があるのですが、実際には、「証拠が不足している」「犯罪事実が判然としない」などさまざまな理由をつけて受理してもらえないことが多々あります。
というのも、警察は告訴を一旦受理すると必ず捜査を行わなければいけなくなるため、告訴状の受理には慎重な姿勢を示すことが多いのです。
捜査開始も受理された後すぐとは限らない
ここまで解説したとおり、告訴状は受理されるまでにある程度の期間を要することが少なくありません。
また、無事に受理されたとしても、その後すぐに捜査がスタートするとは限らないことにも注意が必要です。
告訴状が受理されれば捜査は必ず行われますが、その開始時期については定められていません。
そのため、告訴状が受理されてすぐに捜査が開始することもあれば、受理されて何ケ月も経過してから開始することもあるのです。
「告訴すればスムーズに刑事手続きが進んですぐ捜査が始まる」というわけではない場合も多いので、告訴を考えている方は知っておきましょう。
告訴状を受理されやすくするには?
ここまで解説してきたとおり、告訴状は提出すればすぐに受理されるというものではなく、そもそも、必ず受理されるともかぎりません。
とくに、個人で作成した告訴状は、「提出したけれどなかなか受理してもらえない…」というケースが多い傾向にあります。
そのため、少しでも告訴状を受理されやすくするには、弁護士や行政書士に依頼するのがおすすめです。
当メディアでは、弁護士や行政書士に告訴状を依頼する場合の費用や注意点についても解説しているのでぜひ併せて参考にしてください。
まとめ
今回は、告訴状が受理されるまでにかかる期間がどれくらいなのかについて、くわしく解説しました。
最後に、内容をおさらいしておきましょう。
■告訴状を提出しても受理されるまでには相当の手間・時間がかかる。
■そもそも告訴状は必ず受理されるとも限らず、受理のハードルは高い。
■捜査も告訴状が受理された後すぐに始まるとは限らない。
■告訴状を受理されやすくするには弁護士や行政書士に依頼するのがおすすめ。