告訴と起訴の違いとは?わかりやすく解説!

ここでは、「告訴」と「起訴」の違いについて解説しています。

また、同様にその違いをよく知らない人も多い「被疑者」と「被告人」についてもまとめているので、ぜひ最後までチェックしてください。

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「告訴」と「起訴」の違いを簡潔にまとめ!

「告訴」と「起訴」の違いは、以下にまとめるとおりです。

「告訴」とは?

告訴とは、犯罪の被害者等が、犯人への処罰を求めて捜査機関に犯罪事実を申告する手続きです。つまり、被害届や職務質問と同じく、捜査機関が犯罪事実を把握するための手段のひとつと言えます。

「起訴」とは?

上記告訴に対し、起訴は、犯罪事実を把握した検察官が、被疑者への刑罰を求めて裁判所に訴えを起こす手続きです。

告訴→捜査→起訴

犯罪に対する一連の手続きの流れから見ると、捜査の前に行われるのが告訴捜査の後に行われるのが起訴ということになります。

元来、捜査機関は、告訴がなされなくとも、犯罪の疑いがある事実や証拠をつかんだ場合には捜査を開始します。しかし、捜査機関が、犯罪の事実に気付いていないことも当然あります。そうしたケースや、親告罪のケースなどでは、告訴を受けてから捜査を開始することになるわけです。

「被疑者」と「被告人」の違いもチェック!

最後に、よく聞くけれどその違いを知らない人も多い「被疑者」と「被告人」の違いについても、チェックしておきましょう。

被疑者と被告人は、「起訴」を境に、その呼び方が変わります。具体的には、以下のとおりです。

▼被疑者・・・捜査機関による捜査の対象となっており、まだ起訴されていない者を「被疑者」と呼びます。
▼被告人・・・検察官によって起訴され、その裁判がまだ確定していない者を「被告人」と呼びます。

まとめ

今回は、刑事告訴を考えているならば必ず知っておきたい「告訴」と「起訴」の違い、また「被疑者」と「被告人」の違いついて、詳しく解説してきました。

最後に、今回の内容をまとめておさらいしておきましょう。

「告訴」被害者等が犯人への処罰を求めて捜査機関に犯罪事実を申告するもので、「起訴」検察官が被疑者への刑罰を求めて裁判所に訴えを起こすもの。

捜査の前に行われるのが「告訴」捜査の後に行われるのが「起訴」と言える。

■捜査の対象となっていてまだ起訴されていない者が「被疑者」で、起訴されると「被告人」となる。

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